フィルムを貼るのに適した場所
フィルムを貼るときは、車庫などの風を遮れて直射日光が当たらない場所をおすすめします。 フィルムは熱が加わると伸びやすくなっています。
伸びる事で重なりがある場合、柄同士がピッタリと合わなくなってしまったり、フィルムが伸び ると貼りにくく仕上がりに影響してきます。
又、風があると貼りにくく、ホコリなどのゴミが入る原因にもなります。小さなゴミでも、入ってしまうと仕上がりに影響してくるので、風は強敵なのです。
貼る人数
2人~3人。
一人で貼れない訳ではありませんが、2人以上いることで、フィルムを車両に貼っていく係とフィ ルムを持つ係に分けて施工することができます。 フィルムを持つ係の役割としては、フィルムの貼る位置をズレないようにすることと、フィルムを ピンと貼り易いように持つことです。
この張り方次第で、貼りやすさが変わってくるので、とても重要な役割です。
下準備
●車の洗車
●ワックスや油分を取る(ワックスは必ず取って下さい。剥がれる原因になります)
●大きな傷や錆などがある場合も極力落としておく
準備する物
●フィルム
フルラッピングの場合貼る面よりも、上下左右に10mmほど大きめに印刷しておくと良い
●カッター
小さめの方が細かい箇所を施工しやすいためおすすめ
●霧吹き
水を入れておく
●スキージ(へら)
フィルムを密着させるために使用する
●ドライヤー(ヒートガン)
業務用のヒートガンがない場合は一般家庭用でもOK!
●延長コード
●マスキングテープ
フィルムの位置合わせに使用する
●タオル
車両の清掃に使用する
フィルムを車両に貼る方法
1.取り付け部分の清掃
ゴミや汚れを完全に除去しましょう。
ワックスや油分がボディに残っているとフィルムの接着剤が定着してくれませんのであらかじめ落 としておきます。
まず、ステッカーを貼る部分の汚れを、濡れタオルを使って綺麗に拭き取ります。
錆びなどで、少 しの凹凸がある場合は、コンパウンドなどで削って平らにしてください。
この下準備がとても重要で、これを守るだけで、カーラッピングを初めて行う人でも、仕上がり が格段に変わります。
2.フィルムの位置合わせ
マスキングテープを用いてステッカーの貼る位置を決めます。
位置が決まったらズレないようにマスキングテープでしっかり固定します。
3.貼り作業
上部から順番に貼っていきます。
上部ステッカーを20cm~40cmほどめくり裏紙のみをカッターでまっすぐにカットします。
この時、フィルムを浮かせた状態で持っていてください。
フィルムの端をピンと張りながら持ちスキージで圧着させていきます。
次は、下部を貼って行きます。
フィルムを浮かせた状態で裏紙をゆっくり剥がしていき、それと同時にスキージで圧着させていきます。
エアーが入ってしまう場合があるかとおもいますが、慌てなくても大丈夫!
カーラッピングに使用しているフィルムは初期粘着が低いためフィルムをエアー箇所まで剥がし再度圧着させていきます。
スムーズに綺麗に貼るコツとしては、フィルムを持つものも張り方が重要となります。しわにならないよう、ピンと軽く貼りましょう。
4.くり抜き作業
フィルム全体を貼ってから、この作業は行います。
まず、フィルムをくり抜く箇所の位置を定めて、カッターで切れ目を入れます。
フィルムを四方から圧着させて行き、最後にステンレスに沿ってカットします。
このようにしてフィルムを貼っていきます。
何枚もフィルムがある場合も一緒でこの工程を繰り返し行います。
フィルムを綺麗にはる3つのポイント
1.貼り方
表面に水を吹く フィルムの表面に霧吹きで水を吹くことで、圧着時に滑りやすくなり、貼りやすい。 また、スキージの小さな傷がつきにくくなります。
※粘着部分には水がつかないようにしてく下さい。圧着が弱くなります。
圧着を弱い箇所にはドライヤーを当てて圧着させましょう。
2.角部分や段差がある場合
角や段差部分もしっかり圧着させてください。
ドライヤーを使うことで簡単にしっかり圧着します。
このような出っ張りのある箇所もドライヤー一つで綺麗に貼れちゃいます。
3.外せるパーツは外しましょう
こういった車両をラッピングする場合、換気口やコンセントなど、外せるパーツはあらかじめ外しておく方が、フィルムが貼りやすく、良い見映えに仕上がります。
施工後の注意点
施工後は普段通り使用することができます。洗車も可能です。以下の点に注意してお取り扱いください。
1.小さな気泡は日数に経過により消えますので、無理に押し出したり、強くこすったりしないで下さい。
2.一度、張り付いたフィルムを剥がすと、伸びたり接着力が低下しますので、圧着後は剥がさないで下さい。
3.張り付け後2日以内は洗車しないでください。
まとめ
ここでは、カーラッピングのDIY方法をご説明しました。
車両ラッピングをご自分でしたいとお考えの方、労力と時間はかかりますが、やはりメリットとしては費用を抑えられる点ではないでしょうか。
ですが、完璧を求めるのであればフィルムの特性などを知り尽くしたラッピングの知識がある専門業者に依頼することをおすすめします。